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「インサイダー」、観ましたよ!
とても上質な社会派映画でした。
以下感想です。
(注:これは解説ではありませんので、
読んでも映画の内容はわかりません)
観た後の感想としてまず浮かんだのは、
人はあんなにも「信念」を貫けるものか?
ということです。
元の職場からはひどい中傷を受け、家族を
無くし、しかも逮捕されるかもしれない
状況に追い込まれる。でも、動かずには
いられない…。
そして、その信念を受け取るTVプロ
デュ-サーにも、「大企業の論理」という
大きな壁が立ちはだかる。
自分があの「インサイダー」の
立場に立ったとき、あれほど強く「信念」
を貫けるでしょうか?また、あのTV
プロデューサーのように、身を賭して
「男の約束」を果たすよう動けるでしょうか?
世の中というのは、不合理なものです。
みんな普段は、それにある程度目をつぶって
生きています。
でも、その不合理に立ち向かわなければ
ならないときもきっと来ます、どんな犠牲を
払っても。
そんなことを考えながら、映画を観ていました。
この映画は、ラッセル・クロウの「一般人が
「不合理への戦い」を決意した苦悩」、
アル・パチーノの「不合理を見逃す社会への
怒り」を、クローズ・アップを多用した
カメラワークで、丁寧に描いていました。
秀作です。社会人の方は、とくに観る事を
お勧めします(主人公の戦いが、きっと
リアルに感じられるはずです)。
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