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投稿番号:45077 投稿日:2000年01月31日 01時37分01秒  パスワード
お名前:海老爺
 

下関・博多どっちが元祖?辛子明太子

キーワード:辛子明太子 発祥の地 下関

コメントの種類:提案


さてさて皆さん、下関市民が良く言う「せりふ」に、
「辛子(からし)明太子も、どんたくも、下関が発祥の地なのに、み〜んな博多に取られてしもうた!」
というフレーズが有ります。あさかぜさんのスレッド中にも同様の記述が。

ところが・・・博多では、なななんと!堂々と「明太子は博多が発祥の地」と宣言しているでは有りませんか。
ここには、下関の「し」の字も有りません。http://www.mentaiko.com/hakubu/hakata.html

もちろん、下関市としては当然の事ながら、本市にて日本人の口に合う「辛子明太子」が工夫され、
昭和55年、業界で最初に農林水産大臣賞を受賞した事などが、インターネット版「ふるさと下関」
(下関教育委員会・作成)の中でも表記されています。
http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/kyoiku/shidoka/hurusato/www98/i3_maed1.htm

また実際に大臣賞を受賞した会社の社長さんのお言葉にも、この辺の経緯が詳しく書かれています。
http://www.joho-yamaguchi.or.jp/maeda/speech.html

さてはて、いったい本当の「辛子明太子・発祥の地」は、下関?それとも博多?


至誠一貫さんからのコメント(2000年01月31日 20時44分49秒)
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辛し明太子・・・・・下関
もつなべ・・・・・・下関のトンちゃん
万能ねぎ・・・・・・下関のこねぎ
春菊ローマ(これは北九州にもってかれたらしい)・・下関
とんこつラーメン・・久留米
あら料理・・・・・・五島
などなど・・。
「博多名産」に関してはこの手のウワサをよく耳にしますね。
以前テレビで、品物は何だったかわすれましたが、福岡県内で「博多に名物をもっていかれた」のどうのってやっていました。

下関関係では、いま、「ふく」と「くじら」がねらわれている感じですね。
「もずくスープ」なんかも、気をつけたほうがよさそー。
なんたって、新幹線の車内販売や空港売店での宣伝力は絶大ですからね。ちょっぴり、うらやましいけど・・・。
そのうち、「北前船は博多経由だった」とか「春帆楼は博多にあった」ってことになったりして(笑)。

辛し明太子では、前田海産の社長さんが、「下関発祥」を強くアピールされているので、応援したいところです。

はしさんからのコメント(2000年02月01日 00時24分37秒)
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私の調査によると、韓国からの明太子の最初の輸入地は下関。これは関釜連絡船の関係から間違いないと思われます。
しかし、辛子明太子(日本人好み)となると下関が最初に開発したという根拠は見たことがないのです。

前田海産には虎の巻が存在するらしいのですが、博多のふくやも同時に開発していた可能性もあり確固たる証拠がありません。

よって辛子明太子の発祥の地「下関」ではなく明太子日本上陸の地「下関」としたほうが正確かもしれません。

ただ、今後資料がでてくれば別ですが・・・

なお、どんたくがもともと下関というのは、正しくありません。
正しくは「ぼんちかわいや」という歌なのですが、これまた色々な説があります。

海老爺さんからのコメント(2000年02月01日 00時41分03秒)
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>下関関係では、いま、「ふく」と「くじら」がねらわれている感じですね。
「もずくスープ」なんかも、気をつけたほうがよさそー。

・・・そーなんですよ、至誠一貫さん。
「ふく」は、福岡も、大分も、北九州も、ずいぶん頑張っています。まだ下関が一歩リードだけども。
でも頭に来るのは、『産地直送!福岡県下関のふぐ!!』なんて大手出版社が広告を出してたり・・・。

「くじら」は、これから下関がリードを広げます。ここ数年の内に、「くじらといえば下関」と全国に
名を轟かす仕掛を準備して行きます。

「もずくスープ」、これも当面リードを保てるでしょう。
つい先般、この商品を開発した会社である(有)もずくセンターさんが、
製法特許を取得したというニュースが入ったばかりです。

ハンスさんからのコメント(2000年02月01日 00時56分31秒)
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もう明太子も福岡名産が定着しましたね。
やっぱり大消費地で、なおかつ東京、大阪へ下関よりも早く届けられる福岡は勢いありますね。
ふぐもぐずぐずしてると追い越されちゃうかも。ってまだ心配は早すぎる?

>万能ねぎ・・・・・・下関のこねぎ
>春菊ローマ(これは北九州にもってかれたらしい)・・下関
安岡在住のものに言わせて欲しい。博多ネギなんていうんじゃあなぁ〜い!

ローマって北九州での生産が盛んなんですか?

くりがしらさんからのコメント(2000年02月01日 01時46分24秒)
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>「ふく」は、福岡も、大分も、北九州も、ずいぶん頑張っています。まだ下関が一歩リードだけども。
でも頭に来るのは、『産地直送!福岡県下関のふぐ!!』なんて大手出版社が広告を出してたり・・・。

まかしてくらはい!
きっとそれよりすごいモノがWEB上に出来上がるらしいです。(^^)

硬派なふくのHP。

OPPAさんからのコメント(2000年02月04日 11時57分59秒)
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横浜在住、元下関市民のOPPAです。
ネギの件ですが、首都圏でも、博多万能ネギという名前で沢山出回ってます。
関東では、元々、根深ネギが中心だったですが、なんでも使えるサイズのネギ
とういうので広まったようです。

この博多ネギも、もともと、安岡のネギと同じもので、栽培も安岡の方が早く手をつけていた。
これからゆうと、博多万能ネギは、安岡のコピ−になります。
しかし、安岡のネギは、山口、北九州中心の出荷だったのを、福岡県南部の朝倉、筑後地域のJA
が、博多万能ネギとネーミングし、さらに、航空便を利用し、その日のうちに東京方面に出荷でき
るようにして売り込んだんです。

 博多という名はついても、実は福岡市内で生産されているものではないものです。
 まあ、博多と名がついて農産物。いちごの博多豊の香、鶏の博多華味鳥も同様
 実は、福岡市内では、ないのですけど。

 まあ、マーケティングが良かったのかしら?

純一さんからのコメント(2000年02月09日 01時40分54秒)
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以下、私が辛子明太子の発祥を探って見聞きした内容です。

まず西日本では「辛子明太子」も「明太子」も言葉として同じ意味で使う方が多いようですが、
、原料は同じスケソウダラの卵(これはスケコと言います)でも「明太子」は
それを塩蔵<まぁ塩漬けですね>にしたもの。一方の「辛子明太子」は唐辛子で調味加工
したものです。これがまず大前提。

東日本では、塩漬けにしたスケコを「タラコ」あるいは「塩タラコ」と言うのが普通です。
この辺の人は辛子明太子を略して明太子と言うのが、どうも気になります。

で、海老爺さんの質問ですが、複雑なので以下、箇条書きにします。
1、辛子明太子の原型は、朝鮮明太(イメージは朝鮮漬けスケコ)。
  これは戦前、釜関連絡船で下関の海産物問屋(現在の  岬之町当たりに大問屋が居並んでいた)が
  荷引きし、下関から上方や九州へ出回っていた。
2、1の段階で下関の海産物問屋(現存する)が朝鮮明太に、唐辛子をまぶす(日持ちをさせるためでも
  あったようだ)といった再加工をした。現在の辛子明太子を完成商品とすれば、これが第一バージョンと言える。
  この段階では、唐辛子を「まぶしていた」のがポイント。
3、戦後、当初の段階で辛子明太子は「まぶし」と「漬け込み」のふたつができた。下関の海産加工屋が
  「まぶし」を作り、盛んになっていく。一方、博多では「漬け込み」が作られる。第二バージョンの誕生。
  昭和30から40年代にかけて、前田海産さんが辛子明太子のマーケットの開拓に挑み、関西、関東へと
  広げていく。つまり、その当時、東京など関東のスケコ商材はタラコが大本命で、辛子明太子はニューカマー
  だった。前田海産さんは辛子明太子の市場開拓・確立した先駆けメーカーで、商品化の功労企業。
  第三バージョンへと進化した。
4、昭和48年(確かそうだったと思う)に博多まで新幹線が開通し、以後、博多名産・辛子明太子という
  ブランドが全国区になる。
  これまでの間に、辛子明太子は漬け込みが主流になり、まぶしは少数になる。
  博多発の辛子明太子は、土産や贈答向けで広がった一方、それに先駆けて前田海産さんが開拓した
  マーケットは、東京の築地や大阪の本場(ほんじょう)といった全国各地の水産物市場を通じたルートで、
  いわば日常の身近な食品のルート。今日で言えば量販店ルート。

●大結論●
辛子明太子は「朝鮮半島」が出身地。その後、進化して今日に至る。かつて下関VS博多のメーカー間で
元祖論争が巻き起り、以後、お互い商品に「元祖」の表記をしないようになっている。
戦前の第一バージョンをその元祖とすれば、下関が発祥地になる。博多のテレビ局が同様のテーマで取材
したら、結局、下関の海産物問屋に行き着いたという話しもある。戦後生まれの辛子明太子を大衆の間に広めたのは
下関で、土産ブランドとして全国区にしたのは博多。
私は、今の段階では朝鮮明太を一世とする二世・三世食品だと思っています。

以上、長くなってすいません。

興味津々非文化人さんからのコメント(2000年02月09日 09時28分35秒)
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大変勉強になりました。

ひとつ確認したいのですが、下関の辛子明太子は、いまでも「まぶし」という下関特産としての差別化を維持しているのですか? それともいつの間にか博多方式になっちゃっているんですか?

純一さんからのコメント(2000年02月10日 11時11分05秒)
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「まぶし」製品は今もありますが、主流は「漬け込み」です。
漬け込みを博多方式と言い切ることはできません。
博多で漬け込みが広がったわけで、下関のメーカーも
もちろん以前から漬け込みを作っています。
ただ、メーカーの数が博多、つまり福岡市や北九州の
方が圧倒的に多いので、規模的パワーで下関は追従できなかった
といえます。

興味津々非文化人さんからのコメント(2000年02月10日 12時38分15秒)
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なるほど。また勉強になりました。
ありがとうございました。

いや〜、なかなか難しいもんですね。
簡単には、「うちだけが本当の元祖だぞ」と主張できない難しさが、非常によく解りました。



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