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韓国・ソウルでの就職と生活が1年を過ぎました。
去年，私はとりあえず職にありつけ，もう一回韓国で生活できるということからソウルに来ま した。お金もなく，必要なものだけを持って単身ソウルに来ました。何の気なしに思い出した松 尾芭蕉の「奥の細道」の序文が，去年の私がソウルに行く前の状況と似通っているような気 がしています。 韓国の民族衣装の韓服を着て日本の草履を履いて，あるいは日本の着物 を着て韓国の伝統的な履き物（シンバル）を履いて，旅人（ナグネ）がソウルに来たような心境 です。
日本から韓国へもう一度何らかの目的で出かけていった人々を思い描いたとき，日本人・ 「在日」かかわりなくこうしたことに表現されるのではないかと最近私は思っています。もっと 広くいえば，日韓の文化の狭間にいる人々すべてがまさにこうしたことが当てはまるといえ るのではないかと思います。そして，こうした人々がこれからもさらに増えていくことが見込 まれている現在，日韓を渡り歩くナグネの役割はさらに大きなものになり，また，そうした人々の 活躍の場が増えていくことを願ってやみません。
・兵役問題解決後の課題・反省
さて，今年に入ってから続いていた「在日」の兵役問題は，前でも触れま したように無事に解決したわけですが，問題が一段落したからといっても「在日」問題につ
いての課題や反省点は山積みであることが考えられます。 今回，兵役問題に直接関わってきた立場からその課題や反 省点いくつか挙げていきたいと思います。
まずは，こうした問題を対処するにあたって，「在日」自身を把握している民族団体の体 質です。当局と連携して，その上で様々な活動をしていく部分が存在していることは否定 はしませんが，しかし，上からの一方的な指示のみでの判断をしている部分が存在している ことを痛切に感じました。個人である下からの訴えに対しては，腰が重くなってしまっている ということが，個人の立場からダイレクトに感じ取れてしまいます。日本，韓国の両方の側から の助けを得ることができない存在になりがちな「在日」にとっては，非常に苦しいことです。もう 少し，少数の存在というものがどのようなものなのかを少数である立場から再検証していく必 要があり，また，多くの「在日」は韓国語がわかりません。いくら本国の当局がこうだからといっ ても，それを理解することは非常に困難な現状です。こうしたことのフォローは，民族団体だか らこそしなければならないことではないかと考えています。
次に，こうして事体が大きなことであると，「在日」それぞれが土壇場になると連帯するこ とができないということです。「在日」のなかにどこかしら「甘え」が存在しているからではとも 考えられます。大きな問題は「誰かがやってくれる・解決してくれる」というものです。とりわけ若 年層にはそういった傾向が見られますし，私も若年層ではありますが，今回の問題でそれを 痛感しました。「在日」自身が自分たちが置かれている状況がわからなくなってきているとも 見ることができます。「在日」という概念も現在は多様化してきているため，人によって考えが 様々なのですが，ところが，自分たちの基本は何なのかということが抜けた状態で概念の多 様化が進んできているところがあり，それがわからないために，今回の問題の発生で無関心 を呼んでしまったのではないかと考えています。つまりは，「在日」が「在日」を知るという必要 性が緊急な課題ではないかと考えています。
そして，マジョリティーである日本人，韓国人の側の問題です。マイノリティーの立場からは， 見方によっては，その存在そのものが脅威であり，果ては暴力につながりかねない存在である ということです。特に日本，韓国においては「単一民族」的思考の支配力が強固であるため， なおさらそれはマイノリティーの立場からは巨大な力としてのしかかっています。日本人，韓 国人が「在日」の特殊性を知らないという，過去から言われ続けていることが現在になってもな お問題になっていることが，反省すべき点であり，課題ではないかと考えています。
「在日」は日本人，韓国人というマジョリティーとは違い，マイノリティーの立場です。た だでさえ人数が少ない存在であるわけです。その「ただでさえ人数が少ない存在」の重要 性について，「在日」，日本人，韓国人問わず，それぞれが考えて行動しなければならないの ではと考えています。
・またしても，トラブルが・・・・。
兵役問題も落ち着いて，職場での仕事も軌道に乗ったと思ったら，またしてもトラブルが発 生してしまいました。今度はその職場でのトラ
ブルです。
兵役問題が片付いて4月の初めの頃です。私を含めて，日本向けに行っている営業的な 仕事の会議があったときのことです。仕事の具体的な内容はここではお話できませんが，私 が勤めている特許事務所の代表も交えての会議だったのですが，その席上，代表が私に 意見を求めてきました。日本の立場，日本人の立場であったらこういうのはどうなのかというこ とです。
ところが，その立場から私が見たところ，素人の日本人が見てもこれはだめだ，やっては ならないというものでした。そのため素直に私はだめだと答えました。するとその代表は「お い，今，そんなことを聞いているんじゃない。やるのか，やらないのか聞いているんだ。オマエ やる気があるのか！」と怒鳴られてしまったのです。しかし，「おかしいものはおかしい」ので あって私は意見を曲げず，結局，職場の代表から怒りを買うはめになり，今まで私が担当し ていた仕事のほとんどを取られてしまいました。
その後，私が所属している部署の上司に個別に呼ばれ，なぜそんなことをいったのか問い 詰められました。私が事の経緯を答えると「今，あなたには仕事がほとんどない状態。これはど ういうことかわかるか？」と上司に言われました。「出て行けってことですか。はははは」と逆 に笑ってしまいました。
どうやら，職場の代表の怒りを買ってしまったのと，組織として，外国から来ていて生活費 用が普通の人よりかかってしまうため，給料が高い私を切りたいという職場の意図が私は見 えました。
上司との個別の話し合いの席では笑っていたものの、しばらくは精神的に疲れていたの で，ショックで職場に仮病使って休んだりもしていました。兵役といい，職場解雇といい，か なり疲れていました。
後に職場の代表の会議に参加していた人や，その他私の知り合いの韓国人の人から話 を聞くと，「日本じゃ目上の人に対して，若い人でも同等に意見をとり交わすことができるが， 韓国では上がこうだといったら，まちがっていても，はいはいということを聞くのが筋なんだ。 だからこうなったんだ。やっぱりヨンテラン氏は日本に帰った方がいいよ」という声ばかりでし た。私は「それじゃあ，今の韓国はやっていけないのは目にみえているじゃないか。間違って いていっているわけじゃないんだし，このままじゃだめだからということでしょう」と反論しても 何も反応が返ってきませんでした。
加えて職場では，多くの職員たちは事情を知りませんが，一部の上司たちが私の揚げ足 をとって，ここがだめ，あそこがだめと私に対して否定的になってきました。今までとは違い， 手のひらを返すように・・・。
4月の初めにそのトラブルが起きて約2ヶ月近くになろうとしています。4月中に辞めてしま おうと考えていたのですが，まだ今の職場で粘っています。その間，別の職場を探したり， 履歴書を出したりとしましたが，良い話は返ってきていません。
今は，私が勤務しているフロアにある紙コップコーヒーの自動販売機の横にあるパソコン で，誰でもできるデータ入力をコツコツとしている毎日です。仕事の一線からほとんど外され てしまいました。
人が行き交う通路に面してあるため，毎日人目にさらせれての仕 事ですので，ちょっとトイレに出かけるだけでも，「アイツ，さぼってい る」とみられるわけです。今までの自分の座席はありますが，そこでや る仕事がまったくなくなったので， 必要以外は元の座席では仕事をせず，現在の私の仕事のポジションは，自販機の横です。
職場の上司は「辞めろ」とは絶対にいってはきません。「辞めるのであれば，いつ辞めるか はっきりいうように」といっています。しかし，まだ私は自分の口から「辞める」とはいっていま せん。黙って抵抗を続けている毎日です。これもどこまで続くのかはわかりませんが，この駐 在記の次号あたりでその結果が出てくるかと思います。
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兵役拒否したい在日さんへ
すみません。日本人なんですけど
ちょっと質問に答えてもらえますか？
今「韓国に行きたいのですが」というスレッドで
韓国の治安のよしあしが議論になっています。
http://bbs.c-studio.net/shimonoseki_slink/101675_10.html
それとの関連である投稿者が
「韓国旅行要注意」というホームページを紹介しています。
http://antiko.fc2web.com/
「日本人女性をねらったレイプ事件が韓国で頻発している」とか
そのほかひどいことがたくさん書いてありますが
これはホントなんでしょうか？
もし誇張やデマだとすればこれは悪質な排外主義的煽動で
許し難いと思うのですが。
在日さんはソウル在住ですが
その立場から韓国の治安は実際どうなのか
スレッドにカキコしてもらえませんか？
すみませんがよかったらお願いします。
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