キーワード:駐輪場 自転車 バイク 新下関駅 コメントの種類 :レポート
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原付故障で再び自転車通勤となり、片道8キロ半の道のりを毎日自転車で通っています。そんな事情もあって視点は再び駐輪場を向き…、ということで今年も駐輪場レポートをお届けします。今回は新下関駅・南口(在来線口)です。
在来線口の駐輪需要は概ね500台程度。新幹線口と違いバス利用目的は少なく、山陽本線の普通列車利用が大半を占めます。しかし専用スペースもラックもなく、車寄せ付近の「歩道」に密集して置いてあるのが実情で、そこさえも確保できない場合は周辺のアパートの自転車置き場に置いているようです。その証拠に某アパートの自転車置き場には「入居者以外の駐輪禁止」という看板が…。
ところがその一方で、昨年まで雑草生え放題だった高架下の鉄柵内には、月極めの自動車駐車場が整備され供用を開始しています。新下関駅には他にもFREX(新幹線定期券)利用客専用の駐車場など、自家用車利用者向けには手厚い保護がなされていますが、その数倍から数十倍にも達する自転車・バイク利用者に対しては、無策に等しい状態が何年も続いています。
安全な囲いの中で保護されるごく少数の自動車と、鉄柵の外で面倒を見てもらえない大多数の自転車・バイク。交通需要管理の側面から論ずるならば、多数集まっても面積では手間のかからぬ自転車・バイクをこそアクセス手段としてより丁重に扱うべきであるのに、駐車場ばかり設置するのは思考が真反対とまでは言いませんが、利用者へのサービスとしていささか不適切であると評せざるを得ません。
何度も主張していることですが、住宅地に近接しているという新下関駅の利点を最大限引き出し、利用客を繋ぎ止めるためにも、駐輪場を速やかに強化・拡充することが求められています。現行の「自転車法」では市町村による設置強制はできないことになっていますが、現状を放置することは地域住民にとっても、また利用客を確保すべき駅側自身にとっても無用の損失を生むだけです。市の担当部局にあっては「電ちゃり」で浮かれる前に、まずこの問題を解決していただきたく存じます。
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