シャベリン(アーツ) アクアジャンクション くりらじ
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 投稿番号:100525 投稿日:2000年11月08日 00時12分21秒  パスワード
 お名前:nyao
自転車は人を殺める(あやめる)…
キーワード:自転車 交通事故 歩行者
コメントの種類 :レポート  パスワード

久々に自転車がらみの投稿ですが今回は真面目なレポート。
自転車の交通事故に関するショッキングなデータです。
<総務庁『交通安全白書』平成12年度版、およびマスコミ報道より>

ふつう自転車で交通事故というと「自転車が被害者」。
平成11年に交通事故で亡くなった方(24時間以内)のうち、
約11%(1,032人)は自転車に乗っていた人ですが、
悲しいことにこの傾向は20年以上変わっていません。
加えて30日以内の死者数がこれまた1,000人以上…。
自転車乗車中の負傷者も昨年は156,078人(全体の約15%)。

しかし私が戦慄を覚えたのは自転車−歩行者の事故。
なんと自転車との接触で昨年は3人の歩行者が亡くなっているんです!
過去5年間に通報があった自転車−歩行者の事故は3,240件。
歩行者の被害の内訳は以下の通りです。*平成7年〜11年の5年間の累計
【死亡】15件(0.5%)
【重傷】620件(19.1%)
【軽傷】2,395件(73.9%)
【無傷】210件(6.5%)
つまり自転車と歩行者がぶつかった場合、
歩行者が無傷で済めば奇跡的、
概ね負傷する破目になり下手すりゃ即死…という怖〜い現実があるのです。
なお断っておきますがこれは通報分のみのデータです。
自転車−歩行者の事故では通報がないケースも多々あると思われますので、
実際の数字はもっと悪いと言わざるを得ません。

ここで高校で習ったはずの理科1「運動力学」。
体重60kgの人が車重15kgの自転車に乗り、
時速24km<自転車の巡航速度>で移動しているとします。
さて運動エネルギー(=衝突時の衝撃)はどれくらいになるのか?
<運動エネルギー>
=<質量>×<秒速の2乗>÷2
=(60kg+15kg)×(20/3)×(20/3)÷2
=(75kg)×(400/9)÷2
=約1667N<ニュートン、運動エネルギーの単位>
九州場所の真っ最中なりに分かりやすく表現すると、
「標準的な体格の」幕内力士が1m頭上からいきなり降ってくるのと同じです。
マウンテンバイク並みの巡航速度(時速30km)ですと、
「落ちてくる力士」はKONISHIKI級に膨れ上がります。
本当に無傷だったら奇跡だわ…(汗)

以上、自称「自転車評論家」のnyaoでした。

[1]ころんさんからのコメント(2000年11月08日 00時43分37秒 ) パスワード
  

なるほど〜。九州場所調のご説明を読むと、とっても解りやすく怖さも増しますね。

歩行者の場合は車などと比べると一番弱者ですから、事故がおこったときには無傷ということは少ないかも。。。と思ったのですが、自転車との事故で亡くなった方が3人もいらっしゃるとは。

確かに私自身が妊婦だったとき、外の世界で一番怖かったのは自転車でした。
車は車道を走っているからさほど気にならないけれど、自転車で歩道を走っていらっしゃる方がいたりすると、そりゃぁもう。。。
自分が歩いているむこうから自転車をさっそうと漕いでいらっしゃる方が近づいて来たりすると、もうハラハラ。心臓がばっくんばっくんいってたもんです。歩道って狭いし。。。自分の体はふだんより大きくなってるから接触しちゃうんじゃないか?どうしよう。。。ってとても不安でした。
[2]nyaoさんからのコメント(2000年11月08日 02時04分57秒 ) パスワード
  

>ころんさん
公式を自転車でひとりでこけちゃった場合に当てはめると、
「ヘルメットと手袋がないと命を失う恐れあり」なわけですよ。
両方していて骨折は免れたものの全身傷だらけになった私が、
文字通り身をもって証明しましたから間違いありません。
自転車競技用(時速60kmの世界)のヘルメットは凹み、
多重装甲の手袋はズタズタになって左手親指・人差し指を打撲+内出血、
肩も擦って旅の途中なのにTシャツがぼろぼろになり、
病院に行ったら全治2週間との診断。
2年後の今でも入院に至らなかったのが奇跡と思えるほど。
しかしマウンテンバイクはその名に違わず無傷でした。(爆)
<自転車の速度は時速30kmでした…>

手前ミソになってしまいますが、
戦慄のデータの検証とその対策研究を公の場で発表する機会を得ました。
今度の日曜日(11月12日)午後1時より、
「青年法政大学下関会場・研究発表大会」にて発表予定です。
会場は勤労福祉会館(下関市幸町、桃崎病院の近く)。
ひとりでも多くの方に聴いていただきたく存じます。
[3]ころんさんからのコメント(2000年11月08日 02時38分11秒 ) パスワード
  

>「ヘルメットと手袋がないと命を失う恐れあり」なわけですよ。

時速30kmの世界で全治2週間。
そこらへんで見かける自転車のスピードって、上に書かれてます「時速24km<自転車の巡航速度>」ですか?
30kmも24kmも数字の上では対して変わらないように思えますから、
そこらへんの自転車でも「命を失う恐れあり」ってことですよね。
ヘルメットして自転車にのってる姿って、登下校途中の学生くらいしか見かけないから、ほとんどの方は危険と隣り合わせ状態で自転車に乗ってるってことでしょうね。

>戦慄のデータの検証とその対策研究を公の場で発表する機会を得ました。

ををっ。すごいじゃないですか。これで“自称”自転車評論家さんからレベルアップですね。がんばってくださいね。
[4]nyaoさんからのコメント(2000年11月08日 04時43分23秒 ) パスワード
  

>30kmも24kmも数字の上では対して変わらないように思えますから

実はかなり違うんです。
運動エネルギーは速度の2乗に比例しますから、
この場合は(30÷24)の2乗倍=1.5625倍、
つまり5割以上も衝撃が増える結果に…。
過去の取り組みで言えば「若乃花VS曙」ってぇとこですかな。
さらに速度差が1.5倍の場合だと衝撃は2.25倍、
さしずめ「舞の海VS小錦」の様相になり、
よほど「技のデパート」でない限り無傷で切り抜けるのは無理でしょう。
待てよ?
ツール・ド・フランスに出ている選手たちといえば、
「平均」時速40km以上でずっこけてもめげずに復帰しているなぁ。
と言うことは…、
2連勝したランス・アームストロングはやっぱり鉄人だ(笑)
[5]nyaoさんからのコメント(2000年11月12日 20時33分00秒 ) パスワード
  

本日11月12日に「自転車改革」の題目で研究発表しました。
お世辞にも規模は大きいとは言えませんでしたが、
市の教育長や選管事務局などの方々を前にして、
自転車教育の強化・歩行者との分離・損保制度の普及の3点を訴えました。
もちろん会場への交通手段は自転車(買い物仕様のMTB)、
片道約8kmを20分少々で流しました。
<平均速度21km/h、最高速度35km/h>
発表のときは自転車用ヘルメットを「かぶって」必要性をアピール。

次は自転車保険への加入が課題だなぁ…(汗)
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