キーワード:インターネット 高速化 コメントの種類 :その他
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ISDN、ADSL、CATV、光ファイバーなど、インターネットに接続する手段はまさ
に日進月歩です。これらは工事が必要だったり、地域によっては利用できないな
どの問題点もあります。けれども、どこの家庭にも通っている電力線をインター
ネットに利用できるとなるとどうでしょう? 現在、その実証実験が行われていま
す。ドイツやアメリカなどでも実験が行われていますが、日本では九州電力や北
海道電力などが実証実験に着手しています。
「電力線インターネット」というのは、家庭に配線されている電気の線を利用し
てインターネット接続をしようというものです。コンセントにつなぐだけでイン
ターネットに接続できるというお手軽な方法です。さらに理論的にはISDNの約30
倍という高速で通信できるとされています。
九州電力が企画しているのは、電信柱に光ファイバーを張り巡らせた高速ネッ
トを構築し、これを使用するというものです。電力線通信は、光ファイバーと各
家庭を結ぶ際に使用します。家庭内にはパソコンと電源コンセントの間に電力線
モデムを設置する必要があるようです。
電力線インターネットが現在抱えている課題の一つに、雑音という問題があり
ます。家庭では、さまざまな電気製品が利用されていますが、この電気製品が雑
音の根源となってしまいます。また電気製品はスイッチを入れたり切ったりする
ので雑音は一定ではありません。また、周波数によっては、電力線はアンテナと
なってかなりの電磁波を放射してしまいます。
しかし、このような問題もクリアされ、もしこれが実用化されたら、ますます
手軽に高速のインターネットが可能になりますね。
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